FHL研究所

好きな靴は痛い靴?

若い時から靴には興味がありましたが…

父の影響でしょうか、いつも靴はピカピカにしておく習慣がありました。
雨の日は帰ってきて新聞紙を中に突っ込んで、次の日には靴墨で磨く。
気に入った靴を長く履いていたのは今も変わりません。
でも、足に良い靴だったか?と問われると必ずしもそうではなかったと思います。靴屋さんで試してOK。と購入しても小指が痛くなり、アキレス腱にバンドエイド貼るなんてこともありました。
見た目重視だったかもしれません。

子供の足に合う靴が見つからない

そんな私の意識が変わることがありました。
娘が小さいころのことです。
どの靴も足が痛い!履きたくない!というのです。
慌てて調べると成長期は足首がまだ柔らかい時期で、それが人より急激に骨が伸び、またとても足首が柔らかいからで特に問題はないとのことでした。
でも、日常履いて歩くにもいわゆる子供用運動靴でも痛がるのです。そこで、あちこち歩き回りました。
そのころ、(今もでしょうか)成長期の足が柔らかすぎる子の負担をやわらげ、子供に適した普段使いできるデザインの靴は一般的な靴屋さんでは見つかりませんでした。

やっとたどり着いた子供に合った靴

たどり着いたのは、フィッティングしてくれて、子供の足の悩みを聞いてくれ、合う靴を選んで中敷きをその子用にアレンジしてくれる靴屋さんでした。
うちの子の場合は足首の上まで柔らかい革でホールドしてあるバスケットシューズの形の靴を進められました。
私は、他の子と違うデザインに、「え!」と思いましたが子供は、これがいい!と鶴の一言。痛くないし、見た目よりも心地よさで大喜び。
ホールドと中敷きのおかげで少し大きめでも長く履けるしこれなら問題ないと、お高めでしたが他にはいらないからと買った後はその靴だけ。欲しがらず、どこに行くのも嬉しそうに履いているのを思いだします。
今思えば、見た目もカッコよく、足に馴染んで、痛くない、子供の成長にもあった素敵な靴であったのでしょう。
その靴選びに時間をかけたおかげで、娘は今でも1つのお気に入りを探して大切に長く履くようになりました。私も、そのことをきっかけに選ぶ時間とこだわる部分が変わりました。もちろん、素敵なデザインではあって欲しいけれども足に合わなければ諦め、シンデレラの靴を探す旅をゆっくりと時間をかけ楽しむことにしました。
それでも、合わない時もあるかもしれません。その時はシューフィッターさんのいるお店で一度見てもらい、どんな靴がいいのかを知るのもいいのかもしれませんね。
そこで、どんな視野で靴をアドバイスしてくれるのか?どんな方がフットラボをしているのか気になりますよね。

ここで、ほっこりの代表にご縁があるかたで、足のことを深く勉強されている
『足の悩み相談所 フットラボ横浜』の沼田美恵子先生に靴の選び方のポイントについてお話をお伺いしました。

指先を開放しましょう 
指先を広げましょう

人間は二足歩行になった時に足には素晴らしい機能性と役割が出来上がりました。
人間が自然に立ったとき、足のつま先は軽く扇状に広がりまっすぐに伸びています。
歩くと言うことは体重移動です、右足が一歩前に出ると左足は踵が上がり指先が大地をしっかり踏みしめます。膝も前に軽く曲がります。
足の機能性は心臓から静脈によって足先まで運ばれた血液は心臓に戻されます。
戦後日本人が着物から洋服文化に変わったことで下駄、草履から靴を履くようになりました。当時の靴は指先が狭いお洒落を優先した靴でした。
足の機能性や役割を正しく使われないと外反母趾や膝関節症等足のトラブルに繋がります。その為女性の40代の70%の方が外反母趾や足にトラブルがあると言われています。
人生100歳超高齢化時代に自分の足で歩ける事「足から健康」は最大の願いではないでしょうか?
靴やインソールは歩く為のとても重要な道具です

「足のお悩み相談所」
フットラボ横浜

横浜市金沢区谷津町148-3
TEL045-790-5670
http://foot-119.jp/

なるほど…お洒落さんほどその後の足の行く末に心配がありますね。
素敵な靴をファッションとして楽しみたい。
でも、いつまでもきれいな足でいたい。健康に痛みもなく歩きたい。
悩みは尽きません。今は増えているオーダー靴。
数より質を選ぶもよし、自分の足型に合う靴を時間かけて選ぶもよし、これからの靴選びが更に変化しそうです。
お読みいただいてありがとうございます♪
少しでもご参考になればうれしいです。